ハナミズキの花言葉を語る上で、スルーすることは決してできない、一青窈さんの「ハナミズキ」の曲。
それは、アメリカの同時多発テロ事件、911が深く関係している事をご存知でしょうか。
ハナミズキの花言葉はたくさんありますが、今回は一青窈さんの「ハナミズキ」に寄せる思いとともに、考えて行きたいと思います。
ハナミズキの花言葉、返礼の意味
ハナミズキの花言葉には以下のものがあります。
・永続性
・返礼
・私の想いを受けてください
・華やかな恋
・公平にする
一見それぞれの花言葉は、ばらばらに感じる花言葉ですが、一青窈さんを通して考えるとある一つの共通点をみいだすことができます。
それはいったいどのようなものなのでしょうか。
まず、「返礼」については、一青窈さんの、「返礼の返礼」であるとみなすことができます。
ハナミズキの日本での歴史は意外と浅く、実は日本に由来したのは100年ほど前です。
1915年、当時の東京市長の尾崎行雄さんが、アメリカのワシントンDCに桜を寄贈した際、そのお返しとして、ハナミズキが贈られました。
この出来事が元となって、ハナミズキの花言葉、「返礼」が生まれたそうです。
アメリカの同時多発テロ911が発生した時に、友人の話を聞いて、一青窈さんは涙ながらにこの詩を作ったそうです。
本人が返礼を意識していたのかはわかりませんが、頂いた感謝を感謝で返す、返礼がここでもなされたのではないでしょうか。
一青窈さんのハナミズキ解説
一青窈さんの「ハナミズキ」に関しての解釈を書いていきます。
そこでの登場人物は
僕:テロで亡くなった自分
君:「僕」の愛する妻
好きな人:君と僕の子供
です。僕はもう亡くなってしまったけれど、二人の気持ちが続くようにと宛てたメッセージです。
そういった意味でもう一度この曲を聴いてみると新しい発見があるかもしれません。
一青窈ハナミズキyoutube
以下が僕なりの「ハナミズキ」の歌詞の解釈になります。
空を押し上げて、どうか君に水際まで来て欲しい。そうしたら庭のハナミズキのつぼみをあげよう。
僕はもう君に直接触れる事はできないけれど、ハナミズキを通して君に気持ちを伝えたいと思います。
君の果てない夢が、ちゃんと終わりますように。世界の平和を祈る君の夢が終わりますように。
そして、君と僕たちの好きな人の思いが100年以上続きますように。
夏は暑すぎて、僕からの気持ちは重すぎて、一緒には進めないから、先に行ってください。
僕の(テロに対する)我慢が実を結んで、憎しみという果てない波が止まりますように。
君と僕たちの好きな人の思いが100年以上続きますように。
(自分たちの子供に向かって)ひらり喋々を追いかける季節、母の日になったら、ミズキ(ハナミズキ)の葉を贈ってください。
僕の事は待たなくてもいいよ。(テロという悲劇は)知らなくてもいいよ。平和を願う気持ちがあればそれで十分だから。
君と僕たちの子供の果てない夢が、ちゃんと終わりますように。世界の平和を祈る君たちの夢が叶いますように。
その思いが100年続きますように。
僕の(テロに対する)我慢がいつか実を結んで、この憎しみという果てない波が止まりますように。君と僕たちの好きな人の思いが100年続きますように。
一青窈さんの気持ちは、「私の想いを受けてください」ですし、100年以上「永続性」を持った「平和で公平な世界」を願う夢です。
さいごに
今回は一青窈さんの「ハナミズキ」を通して、ハナミズキの花言葉の意味を解説しました。
・これまで受け取った感謝の「返礼」として、
・世の中の「公平、平和」を
・「永続的」に願うという、
・そんな「私の想いを受けてください」
というメッセージでした。
今回、初めて返礼という言葉を学びましたが、凄く素敵な言葉だと感じました。
感謝を感謝で返す事。そうした感謝のキャッチボールが、自分の知らない相手の気持ちを知ることになりますし、また、相手の知らない自分を伝える事にもなります。
感謝を循環するって大事だと感じました。
また、一青窈さんは、ライブのMCでこのようにも言ったそうです。
それは、自分が好きな人の幸せを祈るのも大事だけど、自分の好きな人が好きな人の幸せも祈る事が出来たら、と。
この言葉は、僕の人生の師も同じことを言っていました。その愛が例え自分に返って来なかったとしても、その人が関わる人にその愛を伝えてくれれば良いや、と。
この考え方は、愛を与える事そのものに喜びを感じるものであり、結果を求めるものではありませんよね。
誰かの為に役に立てると思う事、それだけで幸せ、と感じる事ができたら、もっと生きる事は幸せなんだろうな、と思ったりもします。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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