福寿草の花の意味は、「幸福」「長寿」より「長きに渡る幸福」と捉えられています。正月に新年の祝いとして使われる花ですね。
どうも、じゅんぺいです。
最近、僕は思うことがあります。いや、昔からモヤモヤしていたというか。神頼みってあるじゃないですか。
例えば宝くじに当たって下さいとかそういう類のもの。とにかく楽してお金が入ればいい、的な。
もちろん、そういった生き方を否定するつもりは無いですし、むしろ僕も楽できるなら楽したいのですが(笑)
僕が神様だったら、そういう人よりも、誰かのために頑張っている人を応援したいな、と思います。
今回は福寿草の花言葉の由来や意味をギリシャ神話とか、復讐劇の怖い韓国ドラマ『福寿草』で考察します。
最初は福寿草の花言葉の紹介から。
福寿草の花言葉に怖い復讐はあるか?
福寿草の花言葉は、
・幸せを招く
・永遠の幸福
・悲しき思い出
です。
最初の二つは、福寿草のなまえから想像付くような花言葉ですが、「悲しき思い出」は、これからお話しするギリシャ神話が由来となります。
ネットを見ると、「怖い意味は?」「復讐という言葉はある?」という疑問を持っている人がいますが、そう言った花言葉は見当たりません。
おそらく韓国ドラマ『福寿草』が復讐劇なので、気になったのだと思いますが・・・。
韓国ドラマについてもこれから考察していきたいと思います。
韓国ドラマ『福寿草』からわかる花の意味は?
韓国ドラマ福寿草のあらすじをザックリと言いますと、
ある女性に陥れられた主人公の女性の復讐劇です。
・婚約者
・婚約者との子供
・仕事
・地位など
などすべてを奪われ、さらに
・婚約者の妹の殺人犯
にまでされてしまうという、悲劇としか言いようの無い、そんな女性の復讐劇のドラマです。
主人公はヨナという女性で、そのヨナを陥れたのはユラという女性です。
二人は製薬会社経営者のユンジェに想いを寄せていました。主人公ヨナはユンジェと結婚を誓い合った仲でした。そしてユラはユンジェとは幼馴染でした。
ユラは徹底的に悪魔のような女性で、その嫉妬心からヨナを陥れます。なんとそれは、愛するユンジェの妹のひき逃げ、殺人の濡れ衣を着せたり、ヨナの服役中に出産した子供(ユンジェとの間に生まれた子)についても死んだ事にしてしまうほど・・・。
嘘で塗り固められた、ユラとその父親の真実を暴き、復讐するストーリーです。
前半に虐げられて、後半に復讐として敵をやっつける、ある意味痛快(?)なストーリーですが、福寿草とどのような関係があるのでしょうか。
悪魔(?)の女ユラは、ホント人とは思えない程に、主人公ヨナをハメますが、どうしてそんな人になってしまったのかというと、それは幼少期のトラウマです。
自分のちょっとしたわがままのせいで母親を亡くなってしまい、それをユラのせいだ!陰口を叩かれ、誰も信用できなくなってしまいました。父親さえも敵だったんですね。まさに人格否定。
ユラは誰にも信用されなかったから、誰も信用、信頼できなくなってしまいました。
最終的にはヨナの無実が証明され、逆にユラの悪事が明るみになり、無期懲役になりました。そこに1通の手紙が届きます。ヨナからの手紙でした。
ヨナにあれ程酷いことをしたのに、それでも気遣ってくれるヨナに、ユラは人としての温かさを感じる事ができました。
それまで地位、名誉、お金で塗り固められた生活、疑心暗鬼の殺伐とした世界でユラは生きてきました。
それらは自身を認めてもらうためのラベルです。でもそれではうまく行きませんでした。
そんな中、全てを失ったユラに対してのヨナからの手紙。
それは全てをさらけ出したユラという人間を認める、という意味が込められていたと思います。
「私という存在を認めてくれた」
ユラの心の深くにある承認欲求が満たされた時、彼女の中の光が見えた気がします。
ユラはその時初めて、
「ヨナ、ごめんなさい。」
と本音が出たのでした・・・。
ユラはようやくトラウマの呪縛から解き放たれましたね。
福寿草の花言葉は
・幸せを招く
・永遠の幸福
・悲しき思い出
です。
ユラもヨナも「悲しい過去」を経験しました。
でも、二人とも厳しい現実を模索する中でようやく「永遠の幸福」にたどり着くことができました。
福寿草の由来となるとギリシャ神話
福寿草は英語でアドニスと言います。
ギリシャ神話でアドニス(福寿草)の話があります。
ある時愛と美の女神アプロディーテは息子のエロスと遊んでいました。その時誤ってエロスの矢で自分の胸を傷つけてしまいました。
傷が癒える前にシリア王子のアドニスという美しい青年を見てしまいます。
その為、アプロディーテはアドニスを愛するようになってしまいます。
これまでアプロディーテは自分の美しさを保つ為に、木陰にずっと隠れていましたが、アドニスと一緒に狩りに出かけるようになります。
ある心地よい春の日、アプロディーテはアドニスに言います。
「獅子や猪のようなどう猛な獣を追いかけないで下さい。私はあなたに命をかけてまで立派な狩人になって欲しいのではありません。私の幸せを壊さないで下さい」
そう言って天空に帰って行きました。
しかしアドニスは勇敢な男でした。猪が巣から出てきたところを見計らって、槍を猪に突き刺そうとします。
グサリッ
しかし、猪の急所を捉えることができません。痛みと恐怖により怒りあらわにする猪はアドニスめがけて突進し、牙でアドニスの脇腹に突き刺しました。
アプロディーテがアドニスの苦しみの声を聞いて引き返しましたが、そこにいたのは血だらけのアドニスの亡骸でした。
アプロディーテは悲しみながらこう訴えます。
・私はあなたの死を決して忘れません。
・私の悲しみの傷が癒えることはないでしょう。
・あなたの流した血を花に変えることにします。
・誰もが私たちの愛を忘れることが無いように。
アプロディーテは神酒ネクタルをふりまきます。そこで生まれた花が福寿草(アドニス)です。(このアドニスは、アネモネだったという説もあります)
こうした「悲しい思い出」が福寿草にはあります。
この話だけを聞くと悲しい話のように感じますが、僕はそうは思いません。それはアプロディーテはこのように言いましたね。
「誰もが私たちの愛を忘れることが無いように、あなたを花に変えます」
と。
僕たちは福寿草を見ることができます。綺麗だ、と思うたびにアプロディーテとアドニスの愛を思い出すことができます。
これは、二人にとっての「永きに渡る幸せ」の形ではないでしょうか。
僕たちは幸せの気持ちを感じる事が出来るし、その幸せに重ね合わせて自分たちも幸せになります。
ギリシャ神話においても福寿草は、幸せの花であると言えそうです。
悲しみを乗り越えて幸福に
韓国ドラマ『福寿草』でも、ギリシャ神話でも、花言葉でも、福寿草が伝えたいことは同じだと僕は思っています。
それは、
「悲しみの思い出」(困難)を乗り越えた先に「永遠の幸福」があるという事。
少なくとも僕は、過去の苦しい経験を振り返ると、あんなに大変な事があったから、だから今があるんだ、という事ばかりです。
苦しい時ほど、良い経験になるな〜と。
目の前の悲しみ、苦しみ、困難は逃げたくなることもありますが、きっと「あの時は良い経験だった!」と思える時が来ます。
そうやって困難を味方にできたら、人生もっと楽しくなると思うんです。
困難は心の栄養
(辛さは本当は嫌だけど(笑))
最後に福寿草の花言葉をもう一度書きます。
福寿草の花言葉
・幸せを招く
・永遠の幸福
・悲しき思い出
参考文献
http://blog.goo.ne.jp/raburabutyann722/e/e7182f41ffb3ee408022f3526da457d9
http://www.韓国ドラマナビ.jp/s/article/429401724.html
この記事へのコメントはありません。