今回は、かすみ草の花言葉の紹介と共に、この花の導きによって、自身の使命を感じた方の話をしようと思います。
どうも、じゅんぺいです。
今の世の中、それが自分の生きる理由だ、と固い決意で仕事をしている人がどれだけいるのでしょうか。
かすみ草のエピソードとして、ある方にお話を伺ってきました。
「それは本当に私がやりたかったことじゃない。」
東京での暮らし、安定した収入を捨て、離島に移り住んで使命を全うしている彼女。
とにかくイキイキしていました。
そんな彼女に道を示したかすみ草、その花言葉を紹介します。
かすみ草の色別花言葉の紹介
最初にかすみ草の花言葉を紹介します。
白色のかすみ草の花言葉
白色のかすみ草の花言葉は、
・清らかな心
・無邪気
・親切
・無垢の愛
・感謝
・幸福
・夢心地
(※全般の花言葉とも捉えられます)
ピンク色のかすみ草の花言葉
青色などのかすみ草の花言葉
青色などのかすみ草の花言葉に関しては、花言葉は存在しません。
と、言うのも、かすみ草は白色とピンク色以外は染色した色だからです。
染め物屋さんが、綺麗に染めてくれているようです。
カラフルなカスミソウですね。
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外部リンク
かすみ草は、花束のメインを飾ると言うよりは、サブ的な立ち位置で、他の花を綺麗に魅せる名脇役ですよね。
そんな、周りをサポートする役割の花に導かれた方のお話をしたいと思います。
今回、登場するMさんは、生まれも育ちも東京の、バリバリのキャリアウーマンでした。
あるきっかけを元に、離島の中学校に学習支援員として、移住を決められたそうです。
離島の教育現場に単身就職した話
私は離島に赴任した際に、救われた花があります。その一つがかすみ草です。
私は生まれも育ちも東京。東京の企業に就職しました。それは有意義だったし、毎日忙しく働いて充実していました。でも、何か違和感があったんです。
そんな中で、ある友人のお家にお邪魔することになりました。
その人は出版社という仕事の傍ら、ダブルワークでNPO的な仕事をしていました。
シェアハウスの1階に、地元の子供達を呼んで、イベントをしたり活動していたのです。
そこで子供達と話すのが本当に楽しくて。
「(そういえば、私って昔から子供達と関わる事を知らぬ間にしていたな〜)」
と思い出しました。
・昔から年下の面倒を見るのが好きだったし
・バイトは家庭教師
・大学での専攻は、法学部の少年法
他にも自然とそんな道を選んでいました。
それで、いつかは教育に関わる仕事をしたいな、と小さな頃から考えていました。
友人のシェアハウスで子供達と話すうちに、
「あ・・・。私ってそうだったんだ・・・。」
と思い出したんです。
とは言え、今の仕事もあるし、どうしよう・・・。と悩みながら、ひとまずアンテナを立てて調べることだけは続けていました。
そこで偶然にも町のプロジェクトを発見しました。ある県の離島の教育の補助ということで、学習支援員という仕事がある事を知りました。
なんか直感で面白そう!って思った私は、すぐに応募して離島に行くことを決意しました。
あの時はわれながら身軽に飛び込んだな、と思います(笑)
即断即決で、周りの人から見たら、「え?なに?」そう思うかも知れませんね(笑)
私の友人にもかなり言われました。
「え!?本当に大丈夫なの?」って。
心配と同時に、気をつけた方がいいよ〜と、怖い話を聞かされたり(汗)
「あ〜ビクつかせる事ワザワザ言うなよ〜」
と思いながらも、でもそれが実は図星だったりして。
そうはいっても決めちゃったから、後がないから行くよ!みたいな感じでした。
私にはそれでも一歩を踏み出す必要があったんです。
あなたは離島の学校のイメージはどんな様子を想像するでしょうか。
全校生徒10人とか、こぢんまりしたイメージですかね。
私が行った場所は全く逆で、先生の労働力不足が問題となっていました。
1クラス最大数の40名、その3学年分をなんと一人で見ます。
全校生徒を1教科1人で、10人以下で運営することになり、先生方はオーバーワークで、生徒をしっかり見れない状態でした。
しかも、全員の赴任期間は3年で、慣れた頃に赴任が終了してしまい、大きな改革はできそうにありません。
そこで私たち学習支援員がヘルプに入って、生徒の学力の向上すること。それか町のプロジェクトでした。
友人に言われて私の不安が助長された通り、いや、友人に言われるまでもなく、私の中では不安でいっぱいでした。
・慣れない離島
・右も左も分からない職場
・どんな人がどんな思いで働いているのか分からない
・自分は迷惑なんじゃないか
実際に赴任した後も、その不安は払拭されず、自分なりのお手伝いから始めたものの、お節介だったのでは?と思ったりしました。
でも、ある事がキッカケで、大丈夫!と思えたんです。
それは、入学式の日の事でした。赴任から1週間程だった頃に入学式がありました。
それまで先生方は入学式の準備に忙しく動いていらっしゃいました。
職員会議で段取りなどの取り決めがあっても、専門用語が多すぎて理解できません。
そして説明もして貰えませんでした。(毎回、説明したら日が暮れてしまうので仕方がないのですが・・・。)
疎外感を感じながらも何とか続け、入学式になりました。
入学式の後には赴任式がありました。そこで、小さなバスケットに入った、可愛らしいフラワーアレンジメントを頂きました。
カーネーション、スターチス、かすみ草だったと思います。
メッセージも頂きまして、
・わざわざ離島に来てくれてありがとう
・これからも一緒に頑張ろう
と、歓迎して頂きました。
本当に嬉しかったです。
赴任式は事務的なものだと思っていただけに、そのタイミングでお花をもらって、あぁ、やっていけるんだ、と思いました。
言葉では幾らでも言える事もありますが、わざわざ考えて、その為の時間をつくって、私たちの為に気持ちを込めて下さいました。
純粋にお花が綺麗で嬉しかったのと同時に、迎え入れてくれる、そんな気持ちを感じました。
色使いもどぎつい感じではなく、スターチスは、あわ〜い紫、カスミソウは白くて小さくて、優しい感じ。
ほわ〜としたイメージで、本当に良いものを頂きました。
お花は本当に嬉しかったので、スターチスとかすみ草は、ドライフラワーにしました。
1年経った現在でも家に飾ってあります。
今は仕事にも慣れてきて、質問しづらい生徒に話しかけたり、付きっきりで教えたり、教師抜きで放課後補習をしたり、本当に楽しく仕事をしています。
離島に住む子供達は、特別な思いで過ごしているように思います。
色んなことを知りたい、例えば漫画、アニメを知りたいと思っても、実際に本に触ったり、イベントに参加するのは難しいです。
島には本屋がなく、小さな図書館しかありません。
もちろん、ネットで買うことはできますが、それは自分が欲しい時に買う方法ですよね。
本屋にフラッと立ち寄って、思いもよらず手にした本が自分の可能性を広げてくれた・・・。といった買い方ができません。
もちろん、大自然は沢山あるし、東京では絶対に得られないようなものもありますし、
例えば釣りが出来ればそれだけで幸せ、という生徒もいます。でも外の世界を知りたい生徒も多いです。
そんな中、私のこれまでの経験を子供達に話したりとか、私の友達が遊びに来た時に、その友達を子供達に会わせたりとか。話を聞かせてあげたりとか。
島で育った訳ではなく、教育現場ではない環境で生きてきた私のような人間が伝えたら、何か面白い事が起こって、また違った角度で学べるかも知れないと。
町のプロジェクトでは、生徒の学力を上げること、とメインに謳われていますが、その本当の意味は、生徒の可能性を広げることだと思っています。
例えば、
なぜ学力をつける必要があるのか?
・教師の立場
・島の人の立場
・外の人間の立場
いろんな角度から話す事でより深く理解できると思います。
私は東京での仕事から収入は激減しました。でも、そんな中でも、本当にやりたいと思える仕事に就けてよかったな、と思ってます。
お金、条件で仕事をする。生きていくのにそれは必要な事だし、仕方がないんだ、私自身がそう思って生きてきました。
でも、そうやって一つの価値観に固まっていくと、どんどん世界が狭くなってしまいます。
・ブラック企業
・労働時間短縮
最近はこういった言葉が溢れていますし、教育現場で同じ事が言われています。
もちろん、それは自分の身体を守る為に大切な事です。でも、もっと大切なのは、何のために仕事をするのか、ですよね。
・子供達の可能性を広げる
・未来のある子供に未来を託す
・私たちが学んできたとても大切なことを伝える
そうした自分が相手のために本当にやりたいことをするなら、多少ブラックでも子供達に何かを教えたい、そう思えることはとても良いことなんじゃないか、私はそう思います。
Mさん、ありがとうございました。
花にまつわるエピソードを聞くうちに、お互い熱くなって、教育問題、社会問題に発展してディスカッションさせて頂きました。
その後、かすみ草の花言葉を調べてみて、ビックリしました。
まとめ
かすみ草の花言葉は、
・清らかな心
・無邪気
・親切
・無垢の愛
・感謝
・幸福
・夢心地
今回の話に当てはめるとするならば、
子供達のために、無垢の愛で伝える。そしてそれが自分の本当のやりたい事という、清らかな心。
そして、周りの先生を引き立てる姿は、かすみ草の花の役割とよく似ています。
それは学習支援員の役割なのかも知れない、そう感じました。
僕自身もブラック企業とか、鬱を経験しました。そしてその後、最終的に使命感に燃える仕事をしたいと独立しました。
なので、Mさんの言葉にはすごく共感したし、いつまでも今の輝きのまま突き進んで欲しいな、そう思いました。
Mさん、貴重なお話ありがとうございました。
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